2025年5月25日日曜日

それは薔薇の季節に想うこと


開いたばかりの花に挨拶
そっと触れて愛おしみ
その美しさを花に語り聞かせる
始まりはいつもトキメキ

小さな庭に薔薇の香りがみちて
蜂の羽音も喜ばしく
ひとり占めするのが勿体ないような
それは嬉しい朝


ビオラの花殻を摘み
雑草を抜き
落ち葉を掃いて
棘に意地悪されながら
薔薇にお仕えしているような

それはそれは忙しい日々


薔薇の種類も扱い方も
そもそもが分からないまま
とにかく育つ勢いに任せて
大きくするのが楽しかったけど
あれから10年程

多少の理論とこの庭の限界を知って
この後はどうしようかと
それはそれで悩ましいステージ


白い壁に映える強くて可愛い小輪
いつも通り最後に咲きました

満開時に肥料を埋め込んで
梅雨時に剪定
枝の若返りを図っていますが
薔薇はそれぞれで
正解は一年後にしか分からない
それは自然の理なので


雨や風に気をもんでいる間に
薔薇の季節は過ぎようとしています

こんなに咲いていた薔薇たちが
たった一つの花ごと
何十枚もの花弁を散らすから

私はひとり庭にいて
急に老けたような気がします

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