2022年12月8日木曜日

この慈悲始終なし


庭を掃いていたら
私の袖に黄蝶がとまりました
かるくて小さな命が
切ない手紙のように思えます
明るい色が嬉しくて
驚かさないように語りかけ
アメジストセージの日溜りに
そっと移しました


冬が始まっています

命の儚さに心が揺れたのか
ふと 立ち止まり
マーティ
私にどうして欲しかったの
なんて
詮無いことを思っては
そんな自分に呆れます

掃除した筈なのにフードがコロンと出てきたり

マーティの声がする度に
夜中に起きていたので
暫くは何度も目が覚めましたが
いつの間にか
朝まで眠るようになりました

どんなに考えても仕方ない
マーティはもういないのだから
・・・と
当たり前が腑に落ちました


クリスマスツリーを飾りました

ぼんやりとしていたせいで
古いガラスボールを落としてしまい
とても残念だったのですが

こうして失っていくのだな
終わらせるいつかがくる
これが自然なのだと諦められました


車椅子生活にも慣れて
出来ることが増えてきた春さん
今年もツリーを喜んでくれるといいな

お歌は上手だった筈なのですが
少し変わったメロディになることがあり
時に辛くなることもあります
でも
春さんの聖歌を聞きたい気分です

「ギャル男時代」だとシュンノスケが言います

古い写真を掘り起こしていると
生きる喜びにあふれた
若々しいマーティと再会します
家族の誰もがそれぞれに
マーティに幸せを貰っていた
そんな暮らしが確かにありました

金沢のお菊からLINE
狐の嫁入りには虹がよく掛かるみたい
なんか嬉しい景色でした

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